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月曜日は愛知レッスン2日目。名古屋は暑い。気温32度近くあったらしい(^^;;;。
今回早く帰りたかったため、夜の時間帯を自分で埋めさせていただいていた。また、おひとりお休みになってしまったので(いつもお忙しいところお越し下さり有難うございます)、最近にしては珍しいひとコマのレッスン!余裕を持って、音階を弾く考え方や、ヴィブラートについてなどお話できたつもり。実際、音楽的な音程や良い音が出たと思う。
音階について。速いテンポで練習をする方もおられるが、「速いテンポでできて何の意味がある?」と最近は思うようになった。「ただ速いだけなら、機械の方が速く弾けるし正確だ」という意見は昔からある。だが、そういう意味ではなく、非音楽的に音階を弾いても練習にはならないということ。
音階の時も、良い音で楽器を鳴らすことと、和声の変化を感じること、頭の中の音程に合わせていくことの大事さを思う。良い音、響く音でなければ音楽にはならないし、和声の変化や音の変化から音楽を感じ取りながらが望ましい。
自分自身、かつてはスピード狂だったし、速く弾ければ速く弾けるほどすごいと思っていたが、それは多分あまりに安っぽい感覚なのだろう。少しは音楽の醍醐味がわかるようになってきたのかも知れない。
日曜日におふた方が一緒にいらっしゃった。ひとりのレッスンをしているときに、もうひとりが見学するという形でやらせて頂いたが、その方々がおっしゃっていたこと。
「客観的に聴くと直したときの音の違いがよく分かる」と。
そう、なかなか自分では音の違いはわからない。特に耳元のヴァイオリンを音を聴いてしまっているときはなおさら。部屋の響きを聴いて頂くことでよくなることがあるけれども、それでも、自分では違いがわかりにくい。
なぜそのように弾くのか音の違いでわかって頂けるように努力はしているが、この点に関してはかなり難しい。ストラディヴァリとトルテを使って、50畳の部屋で弾けばすぐわかるのだが、非現実的だ。
申し訳ないけれども、それほどデタラメを言っているわけではないつもりなので、信じてお試し頂ければと願うばかり。