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愛知レッスン。お越し下さったある方に「良い音って、どんな音?」という根源的なお話をさせて頂いた。
「良い」ことの絶対的な判断基準は存在しないし、ご自分がこれまで慣れ親しんだ音が「良い音」と感じがちになる。そこから一歩先に進むには、「一般的な良い音とは?」というお話をしないとならない。
「良い」「悪い」ではあまりにも主観的になるが、一般的には「高額なもの」が「みんなが良いと思っているもの」と言える。「高い食品」「高い車」などを例に挙げてお話させて頂いた。高額なお酒と安酒との違いは?軽自動車とレクサスとの違いは?
そして、望ましい音が出たときの感触や印象をご自分なりに言葉にして頂いた。
結果としてはレッスンの場では良い音が出るようになっていたが、帰宅されたら分からなくなっているのではないかと心配。部分的でも、どんな音が「良い音」なのか、お伝えできていればと思う。
ある方に「発表会はやらないのですか?」と質問された。教育的効果が見込めないので、積極的には考えていなかったが、モチベーションになる面もあるかなとは思い直した。
もしやるとしたら、と考えてみた。
うちのレッスンの場合、多くの点で通常の条件とは異なる。
お越しになる方の範囲が広いため場所の選定に困る(愛知と埼玉でも充分広い)。人数も通常と違う。定期的にお越しの方の人数でも50人程度なので、普通の発表会形式では時間が厳しい(ひとり10分でも500分=8時間以上。合奏にすると、スズキメソードの夏期学校になってしまう)。
「ヴァイオリンがわかる!」を使ってインターネットで全世界に配信(^^)とも思ったが、これは抵抗が強いと思う。自分がそれをやると言われたら嫌だし、他の教室と掛け持ちの方もおられるのでオープンにはしにくい。
どうせやるなら何か面白いことをやりたい。子供と違って大人は各々いろんなバックグラウンドがおありなのだろうから、専門分野のプレゼンテーションも含めて、ついでにヴァイオリンも弾いて頂く感じがいいのかなあと思ったりする。
どういう方なのかが分かっていた方が面白い会合になるように思える。一般的な発表会に見られるような、初心者は見下されて、上級者が立派というような雰囲気、また、ヴァイオリンだけでの結びつきになるのはわたしにとっては嬉しくないしつまらない。
どんな発表会が意味あるものになるのだろうか・・・。