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土曜日は東京にて、日曜日は愛知にてレッスン。今回も非常に多くの方にお越し下さり有難うございました。
ヴィブラートがあまりうまくいっていない方に最近これまでと少し違った方法を取り入れてみたらうまくいく場合があった。自分で考えた方法ではなく本に載っている方法。
ヴィブラートはひとによって問題の出方が変わってくるため、なかなか一筋縄ではいかない。とりあえず、そこそこ動くまでなら難しくはないのだけれども、その上の粘りと響きのある音が難しいところ。それが出るようになったのでわたしとしても嬉しいところ。
ボーイングの技術とヴィブラートは音色そのもののため、ぜひ全員の方にきちんと出来るようになって頂きたいところ。まだまだうまくお伝えする方法を模索しなければいけないな。
HPの更新が滞っています。いつもご覧頂いている方には申し訳ありません。現在作成している新しい記事(仮題)「ヴァイオリンを続けて良いことあるの?」を作っていて、これに時間がかかっています。
ヴァイオリンを楽しんで頂くためにHPの記事を書いたりレッスンをしているつもり。楽しんで頂くための手がかりや機会はHPやレッスンでお話させて頂いているし、安全な範囲で、多少のスリルを味わって頂こうとも思っている。
けれども、記事にしようとすると「楽しむこと」は難しい題材。「趣味とは」「生き甲斐とは」「楽しみとは」といった根源的な難問に直結するから。西洋の音楽と楽器を日本人が演奏する意味についても、考えることは多くある。
ひとつのことを続けることは楽しいことばかりではない。それでも、楽しくないことを乗り越えたら何が見えるのかが分かっていれば続ける意欲につながるものと思う。
自分にとってはヴァイオリンは結構長期間楽しめるものと思っている。閉塞感を感じている方、子供の方でもうイヤと思っておられる方などに、続けていると何が見えるかをお示しできる記事になればと思う。
先日、出かけたついでに寄ったギターの楽器店。そこに1929年製のMartin 0-45があった。かなり驚く。
多分おわかりにならないかと思うので説明します。ストラディヴァリのヴィオラ(ヴァイオリン・チェロでなく)がふと楽器店に飾ってあるような驚きです。すごいレアであるし、実物を見る機会すら滅多にないもの。生産台数が全世界で20本、現在何本残っているだろうか。
え?と思って、でも、弾かせて頂いたら素晴らしく良い音!一音一音が音楽で、和音になるとウワーと響く。ギターが小さなオーケストラと言われる理由が分かる楽器。手持ちの全てのギターを売ってでも欲しいと思った(値段もそうすれば買えなくはない金額だった)。今週入荷したばかりのものだそうだけれども店員さんもセールストーク以上に愛情を感じて扱っている楽器に思えた(こういうことは結構珍しい)。
かなり我慢して翌日まで考えようと思ったら翌日には売却済みになっていた。
幸福になれたあの音。幻だったのね、蜃気楼だったのね。
単にモノを買いそびれただけといえばそうなのだけれど、ご縁があって音を出すことができたのは奇跡的なこと。人はもちろんモノとの出会いも、お金を出せば得られるものばかりではない。本当に良いご縁を見つけるにはネットなんかではなく足を使って出会うしかないと思う。ご縁・奇跡とはそういうものと思っている。
本当に自分の所に来るべきものなら、またチャンスが巡ってくるとは思う。究極のギターのひとつのあり方を知ることができて感謝。こういうことがあると思うと人生は楽しい。