重い弓・軽い弓:自分に合った楽器で弾く2


弓はヴァイオリン弓、ヴィオラ弓、チェロ弓の順に重くなります。ですが、ヴァイオリン弓の中でも重さにばらつきがあります。軽い弓は50g程度から重い弓は65g程度まで幅があり、この15gの違いは非常に大きな違いになります。

音の出しやすさ、撥ねさせやすさ、など大きな差になって感じます。弓が重くなると発音が容易になり、かつ、音が太くなる傾向があります。発音が不明瞭になりがちなら重い弓が向くかも知れません。

反面、重いものを動かすことになるため、やや動かしにくいと感じることもあるかも知れません。また、重い分簡単に音がつぶれますので、重いことはそのままデメリットになることもあります。

もちろん、重い・軽いだけが弓の良し悪しではありませんし、軽い弓でも明瞭な発音が得られる弓もあるし、重い弓でも発音が不明瞭なものもあります。

ですが、ヴァイオリニストでもヴィオラ弓で弾く方もおられますし、逆に軽い弓を好む方もおられます。無理に音を出さなければならないような弓はあまり良い弓とは言えません。ぜひいろいろ弾いてみて、素直に良い音が出る弓を選んで頂きたいと思います。

※わたし自身は軽い弓が好みですが、重い弓の方が弾きやすいと感じることもあります。

←Back Next→
ヴァイオリンを選ぶ
トップ

(C)Caprice