弓を持つ力加減 - 弓をまっすぐに動かすヒント4


ボーイング(弓を動かすこと)のトラブルは弓の持ち方に起因することが多々あります。弓が曲がる原因についても弓の持ち方に問題がある場合があります。

弓をしっかり握り過ぎると、弓は真っすぐに動きません。できるだけ弓を自由にして上げるような感覚で、ふわっと持つ方が思い通りに動きます。

また、指が伸び切っていたり、指が曲がり過ぎている場合も弓は曲がって動きます。特に小指が伸び切って突っ張っているような場合は曲がって動きやすくなります。

写真1:しっかり握りすぎている状態
写真2:硬直している状態
写真3:緩んだ状態(頼りないくらいです)

弓の持ち方が直接弓が曲がる原因ではありませんが、しっかり握ることで腕全体が硬直することが弓が曲がって動く原因になるのだと考えられます。

弓はそれほどしっかり持たずに、腕を硬直させずとなさってみてはと思います。弓の持ち方は腕の動きをロスなく伝え、弓の振動を止めない加減とお考えになって下さい。これが良い音でかつ楽に弾くポイントとなります。その加減は相当に頼りないような加減になります。

弓を真っすぐ動かすご参考に、また、ボーイングを考えるご参考になればと思います。

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