弦を押さえる力加減:良い音程で弾くヒント6


左手の押さえ加減も音程の良し悪しを変えます。力を入れてしっかり押さえ過ぎると、音程は1、2の指が高めになり、3、4の指が低めになることが多くあります。

左手の押さえる強さは先生によって考え方はさまざまです。が、わたしは「力を入れてしっかり押さえる」ことには反対です。軽く弦を叩くタッチだけが必要で、弦を押しつぶすほど強くたたきつける必要は無いと考えます※。

もちろん、求める音によって左手の押さえ加減も変わってきますが、何でもかんでも強く押さえることには疑問を感じます。音色に影響を与えるのは右手だけではありません。左手も強く押さえると音色もつぶれたような絞めたような音が出ます。その上、強い押さえ方は音程にも悪影響があります。

おそらく、指先がつぶれてしまうことと、強く押さえようとすると手の筋肉も締めてしまうのが、音程にも悪影響が出る原因かと思います。左手は、必要以上にしっかりしすぎずに。むしろ、思う以上に頼りないくらいにでとわたしは考えます。

よろしければお試しいただければと思います。

※レッスンにお越し下さる方で強く押さえ過ぎの場合は、電子チェンバロを触って頂くことがあります。ピアノではなくチェンバロのようなタッチでと説明することが多くあります。

←Back Next→
ヴァイオリン演奏のヒント
トップ

(C)Caprice