体育会系練習:速弾きをスマートに5


今回は、実際に指を速く動かすための、体育会系的練習のお話です。

速いパッセージを効率よく練習するためのアイディアをこれまで何回かに分けてお示ししました。ですが、回数をこなして、時間をかけて、筋肉を作っていくことも速いパッセージを弾く上で必要なことです。

頭では分かっていても、身体が動かないと言うことは、ヴァイオリンに限らずよくあることです(歳はとりたくない…)。

身体に覚え込ませるタイプの練習としては、シュラーディック(Schradieck The School of Violin-Technic Book1)という教本がよく使用されます。この中の1と2を、ゆっくりから速いテンポまで、1年くらいかけて練習します。弓は1拍ずつのスラーで良いと思います。

ピアノで音を取って、ヴァイオリンで弾いて、というやり方でゆっくり練習し、完全に覚えたら速くしていく、という要領で時間をかけて練習するのをお勧めします。

身体を作るタイプの練習ですので、かなりしつこく練習する必要があります。ですが、この練習で、指とファーストポジションの音程は相当にしっかりすると思います。指が動かないとお嘆きの方は、お試し下さい。

※2の方は、かなり指を伸ばすことになるので、力を入れすぎたり、速いテンポで無理に弾いたりはしない方が良いと思います。
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