厚み・太さ・高さ:自分に合った楽器で弾く3


同じように見えて、横板の高さやネックの太さはヴァイオリンによってかなり異なります。一般的には横板の高さが少ないヴァイオリンの方が、また、ネックの細い楽器の方が弾きやすく感じる場合が多いかと思います。

あご当ての厚さや、あご当ての角度の加減でも弾きやすさはかなり変わるし、指板のちょっとした幅、ちょっとした弦の高さの違いも弾きやすさに大きく影響します。

これらのちょっとした差で、音程が当たるようになったり、逆にまるで音程が合わなくなったしますので微妙な違いも軽視できません。

まずは現在お使いの楽器を機会あるときに(毛替えの時などが、お願いしやすいタイミングです)弦楽器職人さんに点検してもらい、問題がないかチェックして頂くのが手っ取り早いと思います。

店頭で販売しているヴァイオリンが必ずしも弾きやすいとは限りません。また、「高いヴァイオリンだから」というバイアスが働きやすい面もあります。まずは、ご自分の楽器が正常かどうかを知って、その上で多くの楽器を弾かせて頂くのが良いかと思います。


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