左指の位置だけではない:良い音程で弾くヒント1


良い音程はヴァイオリンの演奏の中でとても重要なことのひとつです。オンチな演奏は聴くに堪えないし、ある程度音程が合ってきてもそれでオシマイではなく、表現を作るための音程を考えていくことになります。

では、どうしたら良い音程で弾くことができるのでしょうか?

左手の訓練だけを行えば良い音程で弾ける、というものではありません。もちろん、左手の押さえる位置が音程になるわけですが、それ以外にも次のような要素が影響します。

・左手の形(押さえ方)
・左手の力加減(押さえる速さと圧力)
・姿勢(主に楽器の高さ)
・楽器の調子、調整、性能
・音色、音質(弓の動かし方)
・音感(頭の中の音)


つまり、姿勢から楽器の調整具合まで、ヴァイオリン演奏の全てが音程に影響します。適切な調整をされた楽器であれば良い音程で弾くのはかなり容易になりますし、左手の形を整えるだけで容易になることも多々あります。

こういう書き方をしてしまうと絶望的になってしまうかもしれませんが、次回以降ひとつずつお話をしていきたいと思います。

「音程を直すというのは、全部を直すこと」と言っても過言ではありません。どうぞ、まずは左手の形や身体の姿勢を見直して頂きたいと思います。

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