ヴァイオリン教室「ヴァイオリンがわかる!」

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練習の進捗管理〜独学で習得できること、できないこと

製品開発には生産管理・進捗管理が必要です。ヴァイオリンの演奏でも同じ事で、「練習」という開発・生産作業を進捗状況を確認しつつ行い、期日までに形にしていきます。コンサートなど人前で弾く時はもちろん、定期的なレッスンでもその都度課題を組み立てて形にする必要があります。

ところが、自宅での練習には教師は多くの場合ノータッチです。特に趣味でなさる方の場合は自宅での練習はプライベートなことで踏み込めない領域です。その点は日々の練習にもコーチやマネージャーが付くスポーツ選手との相違を感じます。昔の貴族のような付きっきりで毎日練習も見てもらえる状況であれば良いのでしょうが、大人の場合は稀なことでしょう※。練習をどうやるかが上達の最大のポイントにも関わらず、練習は独りで考えて独学的にやらなければならないのが実情です。

練習のポイントは周辺の評価を受け入れ、同じトラブルを繰り返さないようにするところにあります。「ヴァイオリンを弾くこと」を長時間やっていたとしても、改善の意志がない場合は周りにも分かるものですし、逆に拙い演奏であっても何か改善点があれば周りの評価は好意的なものです。「弾くこと」が「練習」と勘違いしてはいけません。

改善するポイントを挙げて優先順位をつけて期日までに改善しようとします。自分では改善の状況は分かりにくいものですし、主観的になるほど練習は効果が無くなるもので、客観的に改善状況をモニタリングする工夫をします。手軽なところでは録音したりメトロノームやチューニングメータである程度状況を知ることができます。その点を考えると、練習時間や回数には大きな意味が無く、客観的に見て直っているかどうかが問題なのは、会社などでの開発の仕事と同じです(残業は単なるコストアップで、これを尊いと思うのは古い発想と思います)。

ぜひ工業生産のように考えて、練習はトラブルを製品から取り除き品質を向上させる作業とお考えになってみてはと思います。苦情を受け入れないのは問題外、トラブル隠しは最も大きなトラブルを招く原因になります。また、ムリ・ムダ・ムラはコストの増加とトラブルを招きます。上達のためには最小限の労力で品質改善を出来るようにぜひ練習計画の工夫を試みて頂きたいと思います。

※お子さんの場合はお母さんが練習状況を見ていることが多いから上達が速いのだろうとも思います。

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