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ブッシング:修理の痕跡

スクロールから少し下のほうを見てみてください。ペグ(糸巻き)を差し込んである穴の回りが二重、三重になっていませんか?見ているのは新しいヴァイオリンでしょうか?残念です、このページは読み飛ばしてください。

ヴァイオリン属の弦楽器の場合、通常、スクロールを含むヘッドの部分は交換せず、残しておく慣習になっています。でも、ペグとペグの穴は調弦(チューニング)を行う度に、すり付けられて、長い間使っているうちにすり減り、次第に穴が大きくなってしまいます。

ヘッドは残したい、でも、ペグ穴が広がって使えなくなってしまう。どうしたか。昔の人は偉大です。すり減って大きくなった穴は一度別の木で埋めて穴を開け直せばいいじゃないかと。

ペグ穴を作り直す修理をブッシングと言い、多くは長年弾かれ続けてきた古い楽器にみられます。しかし、レプリカの場合は、本物に忠実であろうとして、新作楽器でもブッシングされていることもあります。また、あまり使われていない楽器の場合、古い楽器でもブッシングされていないこともあります。必ずしも、古いヴァイオリンだけの特徴と言い切ることはできませんので、注意が必要です。

ブッシングの有無は楽器の良し悪しとは全く関係ありません。ですが、古い楽器によく見られる特徴として、また、長年弾かれ続けてきた楽器の特徴として、古い楽器を見るときには注意をして観察してみてはいかがでしょうか?

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