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残念ながら「楽器を職人に壊された」という話はヴァイオリンの世界では珍しくありません。私自身も、とあるお店で弓のフロッグを割られたことも、また別のお店で音の調整をおかしくされたこともあります。また、楽器に被害はなかったものの嫌な思いをさせられたことも数多くあります。 そんな経緯もあって、現在では自分なりに「楽器店の選び方」の法則性を持っています。今回は大原則をお話しします。 「ヴァイオリンを直すのも壊すのも、価値を与えるのも奪うのも楽器店」ということです。 職人さんは楽器の修理等をしているわけですが、自信を持って破壊していることもあります。楽器に取り返しがつかないほど大きな損傷を加えるのは、ヴァイオリンのユーザーではなく職人さんということも多いのです。 また、楽器を販売する際には楽器店が値段を付けます。楽器店が確かな目を持っていれば、楽器に適切な値段を付けることができるし、見る目がなければ適切な値付けができません。また、楽器を見る目がなければストラディヴァリを見習いが修理することも起こりえます。 ストラディヴァリの偽物の話は多くありますが、逆に本物のストラディヴァリを安物と見なされてしまえば、ユーザーにも職人さんやディーラーにも丁寧な扱いはされなくなるなるでしょう。偽物を本物と扱われるのも問題ですが、むしろ格下に見なされる方が損失は大きいのではないでしょうか? 大袈裟な言い方かもしれませんが、一種の「社会的な責任」「文化財の保護」を担っているのが楽器店となるわけです。それを楽器店がどこまで意識して実践しているかが「楽器店の選び方」のキーポイントになると私は考えます。 次回以降細かくお話ししていくことにします。良い楽器店で良い楽器に出会うための参考にして頂ければ幸いです。 ※なお、メールなどで「具体的にお勧めの楽器店名を教えて」といった質問はなさらないで下さい。安易に結果だけ求めるような姿勢に私は共感しません。レッスンにお出でになった方には音を担保する責任があるため、聞いて頂けばお教えしています。 |
【弦楽器専門店=骨董店】 下記のようなものを一読なさることをお勧めします。
中島 誠之助 「ニセモノ師たち」
トマス・ホーヴィング 「にせもの美術史」 |
●当ページ作者が行っているレッスンでは簡単な調整なども行っております。 | |
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