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弓はヒナを持ち上げるように - 弓の持ち方と音色の関係3/3

それではどんな加減で持てば良いのでしょうか?「力を抜く、ゆるめる」というのは、多くの本に書いてあるしレッスンでも頻繁に言われることです。ですが、どれくらいゆるめれば良いかわからないことも多いでしょう。強すぎても弱すぎても「良い音」は出ないため、適切な力加減を説明するのはなかなか困難です。

ヴァイオリニストのユーディ・メニューインは弓を持つ感触を「生まれたてのひなをそっと持ち上げるように」と言っています(※)。このメニューインの表現が一番、適切と思います。

ヒナを持ち上げるような感じで弓を持って、そのまま弦に当て、比較的簡単な練習曲(たとえばカイザーの1番やクロイツェルの2番)を弾いてみてはどうでしょうか?頼りない?そう、頼りないくらいで丁度良いです。最初はまともな音が出ないように感じるかと思いますが、たいていの場合これで充分です。

弦に振動を与えようとするよりは、むしろ「振動を止めない」という方向で。その方が大きな音も出るし、美しい音が出ます。ヴァイオリンを弾くのに力は必要ありません。最小限の力で演奏することを試してみると、ふと、美しい音が出るようになるはずです。

※イェフディ メニューイン(1987)  ヴァイオリンを愛する友へ 音楽之友社

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