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大人に向いた練習方法 - 大人からヴァイオリンを始める7/8

子供の時から始めようと、大人から始めようと、練習を継続しなければあっという間に弾けなくなってしまいます。また、練習をやめれば上達も止まります。その点では、子供でも大人でも平等です。ですが、大人に向いた「練習の考え方」はあるかと思います。

ひとつは身体の動き、頭の働きの問題があります。例えば、月曜日は何となく仕事がはかどらない場合があるかと思います。これと同じで、練習を休むと「ヴァイオリンを弾く」ということが、どういう身体の動かし方かわからなくなる場合があります。

わたし自身、毎日弾けない状況の時は、ヴィブラートをどうすればいいかわからなくなるし、弓の持ち方すらわからなくなります。1日10分でも弾けばカンを失わずに済みますが、1日全く弾かないと一昨日できたことができなくなってしまいます。それは大人になってから顕著になった気がします。

「毎日何時間練習しなさい」といった精神主義のやり方はわたしは好みませんが、可能なら毎日少しでも触るのが望ましいと思います※1。

また、練習の仕方の問題もあります。先生に言われたことや楽譜に書いてあることを何となく繰り返すのでは練習になりません。うまく弾けない部分を把握することと、何が問題なのかあたりをつけておくこと。これが効果的な練習になります。

問題を把握しておけば、次回のレッスンの際に先生に質問することもできるでしょうし※2、DVDや生演奏を見たときに解決の方法がわかることもあるでしょう。これが「芸を盗む」ということですし、大人ならではの練習方法です。

レッスンでは全部教えられるわけではありませんし、教え過ぎるのは有害です※3。そして、ただ先生に言われた通りのことを繰り返して得た技術は、ちょっとバランスを崩せばすぐに弾けなくなってしまう脆弱な技術になります。しかし、先生に言われたことをヒントにしながら、自分で発見して得た技術は底力のある技術になります。

どうぞ、問題を把握するための練習をして頂きたい。レッスンは「芸を盗む」ために利用して頂きたいと思います。

※1 逆にどうしても嫌な場合や、どうしてもうまく弾けない場合は、あえて一日休むことで、リセットできる場合があります。

※2 わたしの行っているレッスンでは、予約画面に「レッスンのご要望」を記入する欄を設けてあります。問題点を解決するためにいらっしゃるのが効果的と考えるためで、記入して頂ければ、より的確なお答えができると考えるためです。

※3 全部覚えろというアプローチもあるのでしょうが膨大な内容になります。これでは、司法試験のようなもので一部の特殊な人しか成功しないでしょう。

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