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土曜日は東京にてレッスン。体調を崩されてお休みになってしまわれた方もおられたものの、7コマと多くの方にお越し頂きました。お越し頂いた皆様有難うございました。また金曜日は出かけてヴァイオリンとギターとの合奏練習をやって頂きました(丁寧な練習を心がけたら結果は出たようで嬉しい)。
レッスンにお越しの方から「楽器の王様は?」というご質問を頂いた。単なる楽器としての性能評価だけでなく、音楽の歴史への寄与も含めて考えると大変に興味深い問いと思う。
一般的に言われることと同じく「王様はパイプオルガン、女王様はヴァイオリン」と私も思う。
パイプオルガンはどんな音も出せるシンセサイザーと言えるし(加算合成式シンセサイザーに区分も出来ます)、ホールを含めた楽器としての規模、信仰の場を作り上げてきた歴史的・社会的な立ち位置などを考えてもこれ以上の楽器は思いつかない。
ヴァイオリンは音域は高音側に限られるもののどんな音も出せる広い表現力、楽器の大きさに対する音量の大きさなどの機能面、多くの楽曲で使用されてきた音楽の歴史の中での重要性も群を抜く。そして、それぞれの時代でその音色は多くの人を魅惑した(狂わせたとも言える)点で女王様にふさわしい楽器と言える。
もちろんそれぞれの方が演奏する楽器が王様・女王様だと思うことだろう。私自身も多くの楽器を演奏するのでいろいろ思うところはあるが、やはりヴァイオリンが女王様だろうかなと思う。それならば他の楽器は?ピアノは?ギターは?すぐに思いついたのはヴィオラは番頭さんかなあと(表には出ないけれども組織=アンサンブルを成立させる上でとても重要な役割を果たすため)。人になぞらえた役割を考えると面白い。