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11月1日は来年1月分の予約開始日。今月は勢いがある感があり130コマほどと大変に多くのご予約を頂き有難うございました。また火曜日夕方は東京にてレッスン4コマと火曜日の満員大御礼となりました。昼間は暖かでしたが夕方にかけて急速に寒くなってきた中お越し頂いた皆様有難うございました。
月曜日は六本木の東京ミッドタウンに「2016年度グッドデザイン賞受賞展」を見に行ってきた。ヤマハのサイレントヴァイオリンやセイレンのミニエレキベース、「柔らかい鍵盤」のシンセサイザーなど楽器も含めて様々なジャンルの受賞製品が並んでいて壮観。
→https://www.g-mark.org/gde/2016/
とても多くの展示物の中で最も感銘を受けた&未来を感じさせたのは自分の足でこぐ車いす(「あきらめない人の車いすCOGY」という製品)。
脳梗塞や交通事故での麻痺などで歩行は出来ないけれども少しでも足が動けば歩行中枢を刺激されることで自力で動かせるという車いす。その仕組みはよく分からないのだが、体験させてもらったらとても軽い力で動かすことが出来るし、左右に曲がることはもちろん一箇所で回転することすら出来る。車いす自体も軽い。健常者でも年を取って足が弱くなったケースなどでも、大いに役に立つだろうなと思った。
COGYという車いす。電動では無く少しでも使える自分の力でという発想が新しい。
電動車いすで能力の代わりをする事はできるし、そう言った需要も大きいだろう。でも、少しでも使える自分の能力を生かして伸ばす発想は、古代からの発想と同時に次世代の発想かもしれないと思わされた。スティーブ・ジョブズはコンピュータを人間の知的能力を拡大する「知的自転車」と呼んだ。確かにアップル社の製品はその匂いがある。楽器も人間の能力を拡大する道具だ。管楽器や弦楽器に見られるように人力が大きく拡大されるのは一種の感動を覚える。そして不自由な状況を可能な限り自分の力で補える道具やサービスからは暗くはない未来が見える。
大変に興味深い、なおかつ現代社会に求められる問題を考えさせられる展示会でした。会期は3日までですがプロダクトデザインに興味がおありの方にはお勧めです。
ヤンマーのトラクターも。襲われて食われそうな顔をしています。