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月曜日は愛知レッスン2日目。変則的な日程ながら8コマ(7.7コマくらい?)と多くの方にお越し頂きました。また、火曜日は東京にてレッスン4コマ。今回イギリスから初めてお越しの子供の方もおられました(初めての方の場合はいつもどおりわたしの側が緊張してしどろもどろでした)。お越し頂いた皆様有難うございました。
夏休みの時期にはご要望頂きお子さまへのレッスンをお引き受けすることが多くなる。この夏も国内海外ともに何名かのお子さんのご予約を頂いている。1年・2年に1回お越しの方もおられ、一時帰国に合わせての方もおられるのだろう。
お子さんには何を話してあげたら良いだろうか。些末なことではなく、「音楽的であるためにはどこに進むべきか」という本質的な話をするべきかなと思う。「出すべき音色とその音の出し方」「フレーズの作り方の最も基本」「リズムの粘りや弾力、リズムの周期性など音楽的なリズム」さらには「演奏は聴き手に曲の景色を示すことといった演奏の目的」など。音楽の最終的な目的をわたしが知るよしもないのだが、現在までに知ったことを少しでもお伝えできればと思う。
ところで、障害者が刺殺される痛ましい事件が起きた。多くのことを考えさせられる事件だが、選民思想的な心情は誰にでもあるとはいえ、わたしも含めヴァイオリン弾きには特に選民思想的な態度・言動が見られる。貴族と勘違いしているのではないかと思うような時代錯誤な態度を示す人もいるし、アマチュアオーケストラなどでも特にヴァイオリンパートはあまり弾けない人には冷たいだろう。
レッスンにお越しになる子供たちにはヴァイオリニストの現在の社会的立場を機会あるときにお話しするようにしている。それが子供たちに最も話すべき本質的なことなのかもしれない。