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火曜日・水曜日は東京にてレッスン。今回も大変多くの方にお越し頂き有難うございました。初めてお越しの方も久しぶりにお越しの方もおられ嬉しく思いました(^^)。
ここのところ「ヴァイオリンの価値」にまつわるお話をレッスンにお越しの方から伺う事が続いた。ヴァイオリンの値段はあって無いようなものとも言われるが、きちんと相場がありおおまかな価格は存在する。でも、歴史の中であらゆる手段を用いて金銭的価値を高める工夫がなされてきた。製作者などのブランド名や書類の類など信用されそうなことは、たいていフェイクもあると思うべきだろう。
でも、欺ききれないのは音。良い楽器によく見られる大きなスケール感は適切に作られて適切な修理や調整がされていなければ得られないものだから。もちろん楽器から音を引き出す演奏者の腕前が第一だが、音への感動がない楽器は選ぶべきではないとわたしは思う。
その点は生産国もブランドも関係無い。中国の工房製でも非常に良い音のものもあるし、イタリア製の個人製作のものでもイマイチの楽器もある。でも、金銭的価値ではイタリア製の方が高価に評価されるかと思う。金銭的価値と音の良さが必ずしも一致しないところがややこしいところであるし面白いところでもある。