ホーム >
月曜日は愛知レッスン2日目。9コマと満員御礼となりました(^^)。お越し頂いた皆様有難うございました。しばらくぶりにお越しの方もおられ嬉しく思いました。
レッスンでわたしのヴァイオリンや弓を弾いて頂く事がしばしばある。もちろん、お楽しみとしてではなく音色の改善を目的としたもので、単に弾いて頂くだけでなく鳴らし方や力加減を言葉でも説明しながら行う。その後、お持ちの楽器に戻した時も発音や音色を改善できることが多い。
お越しの方にとっては、訳の分からないものをあれこれ弾かされて迷惑だとも思うだろう。「何の意味があるの?」と思う方もあるだろう。でも、良い音で弾く力加減は絶対的なものではなく相対的なもので、力加減の違う楽器や弓で弾く事はコントロールの引き出しを増やす事につながると考えている。勘のいい人なら、言葉で説明するより効果的なことがある。
昔の先生はそういうことをよくして下さったものと言われるし、わたしも先生の楽器や弓を弾かせて頂いた事もあった。その時は、わたしは中学2年の時でバッハの無伴奏パルティータ1のサラバンド、その音の厚みやオルガン的な響きにそれはそれは感動した。その経験が現在の自分を作ったと言っても過言ではない。
今回もわたしの楽器を弾いて頂いた方がおられ、特に今回はわたしにとっては曲目など特別な思いも持ちながら将来何かの形で心に留まってもらえればと願っていた。経験のバトンを次の世代に渡し続けられれば。