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8月6日は広島の原爆の日。普段は政治的・思想的なことはなるべく書かないようにと心がけているが（それぞれの立場・思想はヴァイオリンには直接関係ない）、毎年8月の6日、9日、15日は想像力を働かせて多くの生命が失われたことを考える日にしたいと日記に書いている。
火曜日に笹井芳樹氏自殺のニュースを聞き驚いた。先週の愛知レッスンの際にSTAP細胞問題についてのNHKスペシャルを視て、小保方氏との男女関係を想起させたり金を引っ張ってくる政治的手腕を印象づけさせる品の悪い番組構成にNHKがすることではないと感じていた。
この分野のキーパーソンである笹井氏を週刊誌だけでなくNHKまでもがこれほど叩いたのか不思議だ。詳しく知るわけではないが再生医学・再生医療は人間の未来を変える極めて重要な研究と思う。その意義・重要性を鑑みて笹井氏にまで強い攻撃が届かないような配慮がなされていると思っていた（だから小保方氏に批判が集中していたと考えていた）。
それが重要人物や重要な研究に対する想像力と言うものだろう。逆に、陰謀論的な力が働いたのだろうかと妙な想像力が膨らんでしまう結末になった。69年前に失われた多くの生命について想像力を膨らませると同時に、現在の紛争、それから未来の生命につながる理解・想像力を持たなければならないと考えさせられた。
