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水曜・木曜は東京にてレッスン。今週も大変多くの方にお越し頂き有難うございました。
今回は楽器のお話が多く出た。楽器を選定中の方、弓を選定中の方からのご相談、購入予定はないが楽器に興味のある方とのお話など。
先日電車に乗っていたら、車内ディスプレイに警視庁の注意喚起広告が。「確実に値上がりします 高く買い取ります 損を取り戻せます あなただけに紹介します 」といったおいしい話にはだまされないようにという内容。
↓これ。FlashムービーなのでiOS端末では見られないけれども。
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/anzen/movie/swf/121101_furikome/a30.swf
これって弦楽器店で店員さんのセールストークによく出てくる話だよなあ。楽器店によっては価格交渉をすればみるみる安くなるのだから、元値も全く信用できない。よその楽器と聞くと楽器も見ないで中傷をする風習や、適切に修理調整をしていないものも多く店頭に出ている現実もある。
うちにお越しの方には「この世界は外国と思って」とお話せざるを得ない。残念な事だが、楽器のご相談を頂いた時には、その楽器の実存価値についてや売却時によくあるトラブルなどについて説明しなければならない。TarisioやSotheby'sなどのオークション価格をお見せして売却時にはそれくらいの価格になってしまうこと、買取時には理由を付けてひどく買い叩く業者もあることなど。
そんな話をすると買おうとしている方にとってはだんだん夢がしぼんでいくだろうし、こんな事を書くと楽器店からも嫌がられるだろうなと思う。また、うちではとても安易に楽器の紹介や選定はできないなとも思う。
残念だけれども、骨董的楽器を購入するのはかなりの自己責任が求められる。その意識は必要だろう。