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月曜日朝は臨時レッスン。遠方よりお越し頂き有難うございました。
その後、楽器撮影の仕事に。極めて良いオールドイタリーなど複数。楽器を撮影する際は、受け取った時点での状態をチェックさせて頂く。ホコリなどは拭き取るし傷の状態もチェック。そして、割れや剥がれをチェックするためにコンコンと胴体を軽く叩かせて頂く。このチェックを行う段取りでは顎当ては外してある。
普段自分が使っている楽器と響き方が違うのを不思議に思っていたが、顎当てを付けて叩いてみたら同じ響きになった。顎当てなしの状態の方が、明らかに胴体がよく響く。顎当てってかなり響きを変えるものなのだなと驚く。実際、顎当てを交換するとかなり音が変わるものであるし。
本来顎当てなしで良く響くように楽器はできているのだろう。どういう状態がヴァイオリンの本当に良い状態なのか、興味は尽きない。
手元にあるオールド楽器のひとつが音が今ひとつになったので、自分で駒の位置を調整して音調整。楽器店さんで教えて頂いた、駒の音程に着目したアプローチで試してみる※。
魂柱からほんの少し、駒が動いたか動いていないか分からないくらいのレベルで、駒の音程が適切になるようにと調整をしてみた。その状態で弓で弾いてみたら、がぜん鳴るようになった。
いつも思うことだけれども、調整ですごく音は変わるもの。良い音は、良い調整の上に成り立っているのだなと。
※この方法は、そもそも駒自体が音程に注目して作られていないと出来ない方法です。