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火曜日はご指導を頂きに目黒区へ。今回はチャイコフスキーの協奏曲を中心に。いつもながらチャイコフスキーは弾いていて息が切れます(^^;
今回は音程については突っ込まれることは比較的少なく、音について多くご指摘を頂いた。やや音をつぶしがちになっていたみたいで、一段軽くとご指導頂く場面が多かった。
以前、ユーリの弓の時は軽い弓だったこともあり「腹芸(お腹を意識して弾く)で」などの表現で音を重くとご指導を頂く事が多かったのに対し、現在のパジョーは重い弓のためか、なるべく弓を横にとご指導を頂く事が多くなっている。
先生は完全に音だけで判断なさっているのだなあと思うし、ほどよい加減は自分では分からないものだなあとも思う。
夕方にレッスン。非常に暑い中お越し下さり有難うございました。
ある程度進んだ方にはフレーズをつなぐお話を多くお話ししている。結局は楽譜に書いてある所定の長さで音を弾くお話ではあるだけれど、それを曲の中で実現させるためのお話。
「音を所定の長さで弾く」という単純なことはなかなか難しい。テクニック的にはボーイングやヴィブラートの基礎練習でみっちりお話しさせて頂く。けれども、テクニック面だけでなく曲の中で音をつなぐには、楽器をきちんと鳴らすこと、フレーズの考え方や、自分の音の聴き方、ヴィブラートの考え方など様々な要素が入ってくる。
つまりはフレージングは複合的なテクニックになるため、ある程度進んでいないとできないことになってしまうし、一度にまとめてお話ししてしまうと混乱してしまうことになるかと思う。そして、一方が他方にも影響を与えるので、ひとつができると他の面でも期待できることになる。
今回は自分の音の聴き方の観点でお話しさせて頂いた。これが音色やヴィブラートなどにも良い影響になるはずだから。フレージングは音楽的なお話のように見えるけれども、大事な基礎技術のひとつと思っている。