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月曜日は愛知のレッスン2日目。今回も8コマと多くの方にお越し下さり大感謝です。わたしも頑張りました(^^)。
「良い音」とはどういう音なのかというお話をある方にさせて頂いた。テーマとして面白いのでこちらにも書かせて頂こうと思う。
「良い音」は「高い楽器の音」と非常に単純に考えている。高い楽器は高音から低音まで広いレンジで音が出ること、雑音感が少なく滑らかな音が出ること、大きな音が出ることが特徴と言える。細かくはいろいろあるのだけれども、大雑把には上記のような感じ。ピアノやギターなど西洋の楽器全般に言える「高い楽器」の特性と考えている。
演奏技術も、上記のような音が出るようにすることが、「良い音で弾く」こと。そこから音量の変化や音色の変化を付けていくことになる。
楽器の選び方も、レンジの広さ(特に低音が出ること)、雑音感の少なさ、音量の豊富さと考えると、大雑把には失敗しないのではないかと思う。
mixiで最近書いたことだけれども、テーマとして面白いと思うのでこちらにも。
手持ちの楽器の中でも、様々な特性を持った楽器がある。ただ単に音の出る道具、スムーズに曲を弾ける楽器、そして、音楽が生まれる楽器。値段とは関係なく楽器の特性として。
「スムーズに曲を弾ける楽器」は、あたかも楽器がその曲を知っているかのように、楽器側で曲を導いてくれるような感覚。楽器の方が主で人間の方が従と主従逆転が生じるような楽器。手持ちのヴァイオリンのうち3本はこういう楽器。また、手持ちのギターのMartin D-45はそんな感覚がある。
そして、「音楽が生まれる楽器」もある。弾いているとフレーズが浮かび、楽器の方でフレーズや曲を作ってくれるような楽器。自分で曲を作ることもあるけれど、こういう楽器からはメロディやリズムパターンなどのアイディアがわいてくる。手持ちのFenderの古いエレキベースやヴィオラ、現在修理に出しているヤマハのギターはそう言う楽器。Fenderのエレキベースからはベースラインのアイディアがわいてくるし、ヴィオラからはメロディが生まれてくる。
何も私だけが言っていることではなく、複数の方が言及していることなので多分事実なのだろうと思う。音楽は人間がやっているのか、楽器の方に支配されているのか分からなくなる瞬間。