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火曜日夕方・水曜日は東京にてレッスン。今回も非常に多くの方にお越し下さり有難うございました。
発展途上国への援助をする際に、物資の援助だけではなく「物資の作り方」を教える援助をすると言われる。その方が継続的・将来につながる援助になると。このこと自体が本当にその国にとって良いことなのかどうかはわからないけれども、うちのレッスンではこの考え方でやっている。
レッスンではできる限りダメなところの指摘をするのではなく、ダメなところに気がつく方法やそれを自分で修正するための考え方をお話しようと心がけている。「音程が悪い」「音色が汚い」とダメな個所の指摘ではなく「音程を良くするためのアイディア」「音色をきれいにするための考え方」をお話しようとしている。
ダメな箇所の指摘にはあまり意味がないし、あまり多数指摘されるとめげてしまうものと思う。コンパイラに「Syntax Error」をどさっと出されるとめげてしまう(分かる方だけ分かって頂ければと)。
これがお役に立てているのか分からないけれども、今のところ成果は上々のような気がする。久しぶりにお越しになった方でも著しく後退していることも少ないように思える。
最近知ったこと。「I'd like you to〜」が丁寧な依頼の表現と教わってきたけれども、かえって失礼にあたるという話。選択の余地を与えない依頼の表現ということらしく、日本人は失礼だと言われると。
わたしは英語に明るくないのでどこまで本当なのか分からないけれども、もしそうだとしたら誤った知識を教えられてきたことになる。多くの方がそれでチャンスを失うこともあったことと思う。
地動説・天動説のように事実と異なることが定説・常識になり、それで裁かれるケースは今も多数あると思う。ヴァイオリンの世界も同様。
教わった知識を横流しするのではなく、事実を見ていかなければならないなと思う今日この頃。