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金曜日は新幹線に乗って楽器の勉強をさせて頂きにでかける。
中国製の楽器の実力を知ったし、強烈な楽器たちを弾かせて頂いたり、興味深い弓を拝見させて頂いたりと今回も非常に有意義だった。具体的な名称は差し障りがあるため控えるが、楽器は値段ではないことがよく分かる。適切に作られた楽器は良い音がするし、そうでない楽器は良い音が出ない。
値段であったり文字情報であったりではなく、素直に美しいと思うものを、素直にすごい音と思うものを選ぶことが失敗しない楽器選びと思う。
良い楽器とは=人間が何もしなくても、楽器の側が勝手に歌っているような感触。弓にしても、ヴァイオリンにしても同様で、あたかも楽器が勝手に歌っているのを客観的に聞いているような感覚がある。人間が弾くのではなく、楽器が音楽を持っていて楽器が歌いたいのを邪魔しない感覚。弾いていると音楽が出てくる感じがある。
わかりにくいとは思うのだけれども、今のところ自分の印象ではそういう感じかなあ・・・。
土曜・日曜は教える方のレッスン。今回も非常に多くの方にお越し下さり有難うございました。
現在の曲がほぼOKになったので、次の曲を選ぶことになった方がおられた。うちでは基本的にお持ち頂いた曲は何でも「それをやりましょう」とOKを出す(ただし、ポップスやジャズはわたしは知らないので原則的にはNG)。その曲がどうしても弾きたくて練習するのが、一番の喜びであるし、実際に上達につながると思うから。
現在弾ける曲ではなく、弾けるようになりたい曲をお持ち頂ければと思う。始めたばかりの方でも、どうしてもメンデルスゾーンが弾きたいのであれば、それをお持ち頂きたい。大変な苦労と時間を伴うとは思うけれども、ご自分でその覚悟があればOK(完全に依存されるのは困る)。
逆に自分にとって無難と思うからという選曲理由の場合は、私の方でもそれなりに済ませてしまう。無難に済ませたい音の並びは音楽でないし、そういう方を相手にするつもりはない。オーケストラなどで弾かなければならない曲がある場合は、その曲をどんどん進めていくというやり方もOK。
ぜひとも、強い目標を持ってなさりたい曲をお持ち頂ければと思う。