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水曜・木曜は教えるほうのレッスン。今回も非常に多くの方にお越し下さり有難うございました(2日で17コマ!)。
音色について。今回、音色について、また、曲の中での音色の付け方についてお話させて頂いた方がおられた。
ヴァイオリンの音色は明るい音・暗い音などの形容詞で表現されることが多いのだけれども、実際にどうすればそういった音になるかをお話させて頂いた。
また、曲での音色づけは、色彩の色として、「この部分ではどういう舞台照明を当てたらふさわしいか?」、「この部分からは何色が見えるか?」といったお話しをさせて頂く。
駒の近くで弾く(派手な音になる)か指板の近くで弾く(地味な音になる)かで音色が変わるし、弓の速さや圧力でも変化する。弓の寝かせ具合でも変わるし、腕の動かし方でも左手の押さえ方でも変化する。良い楽器になればなるほど、その変化が大きくなるとも言える(ただし、普通に弾くと本当にプレーンな音がする。だからこそ、表現ができる)。
音色は高度なお話しに類するけれども、音から何が見えるか、どんな絵が見えるかなどを考えてみて頂ければと思う。また、可能であればシンセサイザーや電子ピアノなどで同じ曲で音色を変えるとどんな変化が生じるか試してみて頂きたい。
逆に美術館や画集などで、その曲と同世代の絵画を見たり、絵画からどんな音が聞こえるかを考えてみてはとも思う。