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気に入った弓を見つけたので、購入してしまいました(^^)。
Victor Fetiqueの弓。1925年のパリ万博のスタンプあり(実際に出品したものか分からないけれども、EXPO弓は時々あるものなんです)。
音は非常に良く太い音が出るし、スピッカートもサルタートも軽々こなせる。技巧的な曲の場合は手持ちのJacob EuryよりFetiqueの方が向いているのではないかと思った。フェティークではあるが、20世紀フレンチ弓の格上のものと比較してもこの弓は良い感触だったし、しかも安かった。
あまり状態が良いものではなく、比較的安い価格(105万円)で出ていたもので、手持ちのMorizotを引き取って頂きどうにか支払える金額だったので購入することにした。
家に持って帰り、張り具合を研究し、松脂をいくつか試して、カプランのダークを塗ってみたら、より一層冴えた音の弓になった。大満足(^^)。
引っ越しを控えていてあまりお金を使っちゃいけない時期ではあるが、こういうのはご縁なのでチャンスをつかむことに。長年大量に試奏をしていると、これだけのコストパフォーマンスのものがどれくらいの頻度で出てくるかわかるようになってくるので、これはかなりのチャンスと思って。
技術に対する考え方も変わるはずであるし、新しい音が出せるようになるはず。新展開を呼び寄せる楽器であることを願って。