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月曜日は愛知レッスン2日目。4コマと比較的余裕のあるスケジュール。お越し下さった皆さま有難うございました。
わたしの場合、レッスンではわたしが弾いて生徒さんが弾いてとと交互に弾いていただくことが多い。音階の練習では、かなり長期間それをやるし、曲でもたまにやる。もちろん、「弓を速く遅く」「圧力を強く弱く」など言葉での説明も行った上で。
こういうやり方は「時間の無駄だ」とか「よくない教え方だ」などと言われることがある。教わる側にとっても、先生が弾くのは退屈なものであることもよく知っている。けれども、積極的に見なくても、動きの印象が伝わるし、音の印象を得ることができ、交互に弾くことで音は必ず良くなっていくように思える。
親の言葉のイントネーションに子は似るようなもの。背中を見て育つという面はヴァイオリンの世界にもあると思う。
言葉だけで説明できるのであれば対面のレッスンは必要ない。より多くの情報を得て頂くために対面のレッスンをやっているわけだから。言葉で教えるだけなら、音を聴いただけで弓の角度や圧力など大体分かるので、録音を送ってもらえば事足りると言うことになる。
先回に比べ、今回はっきりと良くなっていた方がおられたし、少しずつ目に見えないような感じで良くなってきている方も今回いらっしゃった。弓の動かし加減、持ち加減などが少しずつでも伝えられればと思う。
先日、練習曲動画ライブラリの2つ目をアップさせていただいた。もっと上手いひとはたくさんいることはよく分かっているから、自分の恥と無能力をさらすものと思いつつ、でも誰もやらないのでやってみている。
バッハにしてはロマンティックすぎるようにも思えるし、ヴィブラートもこんなにかけて良いのかもわからない。聴き返すと思うところも数多くある。
けれども、こういった練習曲だってれっきとした音楽であるところを、少しばかりでもお伝えできればと願うばかり。そして、お芸術ではなく、実用品として少しでもお役に立てばと。